中部国際空港JAL・ANA「セントレアエアラインラウンジ」

羽田空港や伊丹空港など、航空会社の拠点となる空港には航空会社が運営するラウンジがあります。

JALであれば「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と「サクララウンジ」、ANAであれば「ANA SUITE LOUNGE」と「ANA LOUNGE」、これらが航空会社が運営するラウンジです。

ところが中部地方の基幹空港であるにもかかわらず、中部国際空港にはそのいずれのラウンジもありません。

その代わりとして設けられているのが「セントレアエアラインラウンジ」で、JAL・ANA共用のラウンジとなっています。

「セントレアエアラインラウンジ」の場所

「セントレアエアラインラウンジ」は国内線の保安検査場を抜けた右側にあります。

保安検査場を通過した後にあるので、当日飛行機に乗る人しか利用できません。

▲国内線保安検査場を出たところ。右側に「セントレアエアラインラウンジ」がある。
▲国内線保安検査場を出たところ。右側に「セントレアエアラインラウンジ」がある。
▲反対側から見た保安検査場と「セントレアエアラインラウンジ」の位置
▲反対側から見た保安検査場と「セントレアエアラインラウンジ」の位置
▲「セントレアエアラインラウンジ」。案内板には「航空会社ラウンジ」と表示。
▲「セントレアエアラインラウンジ」。案内板には「航空会社ラウンジ」と表示。

「セントレアエアラインラウンジ」に入るための条件

「セントレアエアラインラウンジ」は、JAL便・ANA便に搭乗するすべての人が利用できるわけではありません。

以下の条件のいずれかを満たしている必要があります。

▲ラウンジ入口にある入室条件の案内
▲ラウンジ入口にある入室条件の案内

JAL便で出発時に利用できる条件

  • JAL国内線ファーストクラス利用者(当日中の乗り継ぎ利用も含む)
  • JAL国際線ファーストクラス・ビジネスクラス利用者(翌日午前6時までの乗り継ぎ利用も含む)
  • JALの上級会員「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」「JMBサファイア」「JALグローバルクラブ」会員
  • JALの上級会員「JMBクリスタル」(※ラウンジクーポンが必要)
  • ワンワールドエリートステイタスの「エメラルド」「サファイア」会員
  • 「JGC Five Star」会員(国際線通算搭乗マイル100万マイルまたは国内線搭乗回数1,250回・家族同行人数制限なし)
  • ラウンジクーポン所持者

「JMBクリスタル」「JGC Five Star」ラウンジクーポン所持者以外はいずれも1名までの同行者とともに入場できますよ。

ANA便で出発時に利用できる条件

  • ANAの上級会員「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」「ブロンズサービス(条件あり)」「スーパーフライヤーズ会員」
  • ANAミリオンマイラープログラムの「Lounge Access Card」所持者
  • ANA国内線「プレミアムクラス」利用者
  • ANAカードプレミアム所持者
  • 「スターアライアンスゴールド」メンバー
  • 「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券所持者

いずれも1名までの同行者とともに入場できますが、会員・メンバーと同一便搭乗時のみ利用が可能です。

なお「ブロンズサービス」メンバーが利用する場合、本人利用は1,000マイルかアップグレードポイント2ポイントが。
同行者が居る場合は1名につきアップグレードポイントが2ポイント必要です。

このような条件があるため、一般的なゴールドカード以上のクレジットカードがあったとしても「セントレアエアラインラウンジ」に入れるわけではありません。

逆に言えば、ゴールドカードがなくても条件さえ満たしていれば「セントレアエアラインラウンジ」が使えます。

料金という概念もなく、条件さえ満たしていれば無料で入れますよ。

ラウンジの入室方法

「セントレアエアラインラウンジ」の受付は、ほぼカードラウンジの受付と同じです。

入室する際は保安検査場で利用したQRコードを受付の読み取り機にかざせばOKです。JALとANAで読み取り機が違うので、間違えないようにしましょう。

ラウンジの様子

ラウンジ内は入口近くにあるハイカウンター席、一番奥のカウンター席を除いては一人がけのソファ席となっています。

▲入口近くにあるハイカウンター席
▲入口近くにあるハイカウンター席
▲ラウンジの大半を占めるソファ席。壁際はローテーブルのカウンター席。
▲ラウンジの大半を占めるソファ席。壁際はローテーブルのカウンター席。

各カウンター席にはコンセントが備え付けられています。

▲カウンター席にあるコンセント
▲カウンター席にあるコンセント

ドリンクコーナーの様子

ラウンジに入ってすぐ左にドリンクコーナーがあります。

▲「セントレアエアラインラウンジ」のドリンクコーナー
▲「セントレアエアラインラウンジ」のドリンクコーナー

アルコールはビール(サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」)とサントリーウイスキー角瓶のサーバーが。

▲ビールとウイスキーのサーバー
▲ビールとウイスキーのサーバー

ソフトドリンクは以下のとおりです。

  • コーヒー(アメリカン・カプチーノ)
  • アイスコーヒー(カプチーノ)
  • 抹茶ラテ
  • 緑茶
  • 紅茶
  • 烏龍茶
  • ミネラルウォーター
  • 炭酸水
  • コーラ
  • カルピス
  • オレンジジュース
  • リアルゴールド
  • 野菜ジュース
  • アップルジュース
▲カプチーノ・アメリカンにも対応するコーヒーマシン
▲カプチーノ・アメリカンにも対応するコーヒーマシン
▲ソフトドリンクのサーバー
▲ソフトドリンクのサーバー

おつまみはわさび味の柿の種とストーンチョコレートが用意されています。

▲ドリンクコーナーにはおつまみも
▲ドリンクコーナーにはおつまみも
▲ドリンクコーナーで提供されているストーンチョコレート
▲ドリンクコーナーで提供されているストーンチョコレート

なお「セントレアエアラインラウンジ」は持ち込みでの飲食も可能です。

ラウンジ内のサービス

ラウンジ内には小さいながらも出発案内があります。

出発便に関するアナウンスはされていませんので、搭乗便の出発時刻には気をつけましょう。

▲ラウンジ内にある出発案内
▲ラウンジ内にある出発案内

ラウンジ専用のWi-Fiはありませんが、セントレアのフリーWi-Fi、Softbankのmobilepoint、auのWi2、NTTのフレッツ・スポットが使えます。

なお、docomoのd Wi-Fiは2022年12月15日でサービスの提供が終了され、使えなくなりました。

▲ラウンジ内に貼られているWi-Fiの案内
▲ラウンジ内に貼られているWi-Fiの案内
▲「セントレアエアラインラウンジ」で拾えたWi-Fi一覧
▲「セントレアエアラインラウンジ」で拾えたWi-Fi一覧(0001docomo、0000docomoはサービス提供終了に伴い現在使用不可)

受付の向かいにはクロークと携帯電話ブースが、ラウンジの奥にはFAXとコピーができる複合機が設置されています。

▲受付向かいにあるクロークと携帯電話ブース
▲受付向かいにあるクロークと携帯電話ブース
▲ラウンジ奥にあるFAXとコピーができる複合機
▲ラウンジ奥にあるFAXとコピーができる複合機

また通常は新聞・雑誌のサービスも行われていますが、新型コロナウイルスの影響により休止されています。

▲ラウンジ内のラックに新聞・雑誌はない
▲ラウンジ内のラックに新聞・雑誌はない

「セントレアエアラインラウンジ」を使ってみた感想

▲「セントレアエアラインラウンジ」エントランス
▲「セントレアエアラインラウンジ」エントランス

羽田空港や伊丹空港などにある航空会社直営のラウンジに比べると、設備も簡素で見劣りしてしまうのが正直な感想でした。

座席数も少なく新千歳・沖縄などの利用客が多い便の出発前にはかなりの席が埋まってしまいます。

搭乗口が近いメリットはあるもののそれ以外のメリットはなく、個人的には保安検査場前の「プレミアムラウンジセントレア」「第2プレミアムラウンジセントレア」のほうがゆったりくつろげる印象を持ちました。